パストラーレ

夢の世に かつ微睡みて 夢をまた 語る夢も それがまにまに

NEWS・小山慶一郎さんからウミガメが届きました。

2020年8月9日、日曜日。

のんきにテイクアウトのピザを食べていた私のもとに、1本の着信が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは、東海テレビです。」

 

 

 

 

はじめに

タイトルのとおり、小山慶一郎さんからウミガメが届きました。何を言ってるか分からないと思いますが、本当の話です。

今日に至るまでのあれこれに言及するので、その辺りは各自で自衛していただければと思います。触れざるを得ないかなと思うので。あとファンサやらなんやら、他人のハッピーな話を読むと蕁麻疹が出てしまう人もオススメしません。

こちらとしてはそんな暗い話をするつもりはないですし、マウント取る意図も、誰かを傷つけたり不快に思わせたりする意図もありません。「意味の分からない愉快な女がいるなぁ」と、軽い気持ちで笑い飛ばしてもらえれば幸いです。

 

これは「終わりの話」ではなくて、「始まりの話」です。

登場人物

登場人物、私について。

私はずっと手越さんのファンでした。6年くらい茶の間で応援していて、その後6年は現場にも行きまくっていました。全国どこにでも飛び回っていましたし、コンサートのみならず番組協力にもタイミングが合えばホイホイ申し込んでいました。まあまあ気が狂っていたと思います。なお、手越さんのファンとは言っていますが、大前提としてNEWSまるまる箱推しです。

他には嵐が好きです。二宮さんが好きです。ディズニーも好きです。PerfumeOfficial髭男dismも好きです。その他色んなものに手を出しては騒いでいます。

色々なものに手を出してはいますが、間違いなく長い間生活の中心にあったのはNEWSであり手越さんでした。

広島スタンドFブロックの女

話は遡って、2017年。

NEWSがNEVERLANDというライブツアーを行っていた時の話です。

私が参戦する広島公演は6月1週目の土日でしたが、その前週である5月末。和歌山公演の直前、手越さんに色々とありました。

あの時は本当に心が死滅していて、全然寝れなかったり、寝ても悪夢しか見なくて夜中にすぐ目覚めたり、ご飯の匂いだけで吐きかけて何も食べられなくなったり、自分で思い返してもひどい状態でした。本気でもう二度と会えなかったらどうしようと思っていました。広められている内容が内容だったので。

その週末にコメントを出し、和歌山公演も(一応)無事に終え、広島公演。

テゴマスリフター前かつスタトロ最前の席のチケットが来た時は、まさかこんな気持ちで行くことになるとは思わず、本当に浮かれていました。
スタトロはコヤテゴが先に回ってくる位置だったのですが、ちょうど出入口で席削れていたところの真横の席だったのもあって、トロッコでこちらに向かってくる手越さんは、ずっと上の方のファンの子に手を振ってファンサをしていました。
別に私自身はファンサ命なわけでもないですし(でももらえるならもらいたい)、なんなら推しを近くでは見たいけど認識されたくないタイプなので、「まあ気づかなくてもしょうがないよね、でもそうやって上の方まで見てくれるところ好きなんだよね」と思いながら近づいてくる手越さんを見ていました。

私の前に来た手越さんは、突然私の方ににこっと笑顔を向けて手伸ばしてきました。私、別に手伸ばしてなかったのに。私が視認できた範囲では私だけピンポイントでそんなファンサしてくれて、その後はしていなかったと思います。

この話を、ずっとずっと私は色んな人にしてきました。あの時、体温だとか、そういうものに「存在していること、人間だということ」をあまりにも認識させられてしまったのです。

NEVERLANDツアーオーラスの東京ドームで、手越さんは見たこともないくらい泣いていました。それもあって、あの広島で手越さんが手を伸ばしてきた時、どうか少しでも救えていたらとずっと思っていました。

 

 

 

思えばずっと、私はこの日の出来事にすがりついて生きていました。

 

 

 

 

主目的にしないこと、好きになりすぎないこと

先述したとおり、私は嵐の二宮さんのファンでもあります。二宮さんが過去にインタビューで話していた言葉で、ずっと忘れられなかったものがありました。

ファンの人たちの働く目的が「嵐のものを買うため」になっちゃいけないって僕らは思ってるんです。ちょっとしたモチベーションになるのはいいけど、それが主たる目的になっちゃいけない気がする。自分で稼いだお金は、その人自身に投資するべきで。それより「嵐」はひとりひとりの生活のサイクルの一部になればいいと思っています。*1

このインタビューを読んだ当時、私はまだバイトもしたことがないような学生でした。嵐以外でお金を使うところといえば学校帰りに友達とカラオケやサイゼなんかに行くくらいだったのもあり、その時はまだピンときませんでした。

それから数年が経ち、大学生になってバイトをするようになり、気づけば社会人になっていました。始めこそ、NEWSも手越さんも、ちょっとしたモチベーションだったと思います。でも、NEVERLANDの時期に起こった出来事があまりにもトラウマになってしまった私は、急にいなくなるようなことがあっても後悔したくないと、必死で手越さんにすがりつくようになっていました。

2020年3月、NEWSの加藤シゲアキさんが『できることならスティードで』というエッセイ集を出しました。「小説トリッパー」で連載していたものに書き下ろしを加えたものになるのですが、私は連載で読んでいなかったため、単行本で初めて本エッセイを読みました。

その中に、加藤さんがスリランカを旅した時の出来事が書かれていました。中にはスリランカ人のガイドが話してくれた仏教の教えの記述があるのですが、それを読んだとき、心のどこかに残っていた二宮さんの言葉が痛烈に想起させられました。

何かを好きになりすぎると別れがつらかったりします。苦しみもあります。いろんな問題が生まれます。愛することは大事ですが、好きになりすぎることはよくないという教えです*2

心のどこかで分かっていました。私は今、二宮さんがあの時にインタビューで「こうなってはいけない」と話していた生き方をしていると。他人を生きる理由にして、自分の幸せを他人に委ねていたって、本当の意味で幸せになんてなれないと分かっていました。分かっていながら、手越さんがふっと消えてしまうのが怖くて、自分でも止め方が分からなくなって、ずっと何かに怯えて、ずっとずっと目を背けていました。

何も分からなくなった日

2020年6月19日。そんな私の世界が引っくり返った日。

先述したように生きていたら、いつかいなくなった時に生き方が分からなくなることくらいは分かっていました。

こんなことで死にたくないし死んではいけないとは思っていたのですが、如何せん本当に生きる理由が分からなかった。

 

5月に手越さんが活動自粛になってから薄々戻ってこないような気はしていたので、その時から「NEWSが3人になったら3人についていくかどうか」ということはとても考えていました。(手越さんが抜けたときに芸能活動を続けるか、当時はまだ分かっていなかったので)

 

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当時のTwitter(※まさかのリア垢)

この時も「3年前」を引き合いに出すくらい、NEVERLANDの出来事が私にとっては大きかったんですね。本当にトラウマでした。

基本的に私はテンション高めでお送りしていますが、結構この時からずっとしんどかったです。本当に3人のことは大好きだし、3人になっても好きでいたいという気持ちは間違いなく大きかったですが、実際に追えるかどうか分かりませんでした。

Johnny's Happy Live with youの配信も、最初は見られる自信がありませんでした。でも、増田さんが更新してくれたRINGを読んで見ようと思いました。私のような立場の人間がいることを分かって決めたのだと思ったので。

 

私、本当に4人まるまるNEWSというものを愛していたんですよ。他のメンバーにもアホほどわき散らかしていたし、箱推し通り越してグループ内クソDD状態だったと思います。

私にとって手越さんは確かに特別だったし大好きだったけれど、同じくらい増田さんも加藤さんも小山さんも特別で大好きでした。

 

だから、道が分かれてしまっても全員を好きでいたかったんです。でも、好きで好きで仕方なかったから、いざ手越さんが抜けるとなった時、いくら心の準備をしていたとはいえ、目の前が真っ暗になってしまいました。手越さんのことも3人も好きでいたいとずっと言っていたくせに、分からなくなってしまいました。

ここまで入れ込んでしまった私にも多少非はあるのかもしれませんが、もう誰も好きになりたくないとまで思いました。完全にNEWSに関して、気持ちが迷子になってしまいました。

私の好きなもの

生きる理由が分からなかったけれど、どうにか生きる理由を探したくて、自分の好きなものは何だったか思い出す作業をしました。

イルカ、ペンギンといった水族館にいるような生き物が好きでした。星空も好きでした。ディズニーは小さい頃からめちゃくちゃ大好きです。学生時代は英語だとか外国語も好きでした。世界史や外国の文化も大好きでした。美術館や芸術祭、アートイベントも大好きです。

好きなもののことを考えて、次に「死ぬまでに何をしたいか」を考えました。

死ぬまでにイルカと泳ぎたい。野生のペンギンを見たい。あわよくばペンギンと遊びたい。空いっぱいの星空が見たい。世界中のディズニーパークを制覇したい。そうなるときっと外国に行くことが多くなるから、また外国語を色々勉強したい。教科書でしか見たことがない世界の国々に行きたい。ゴッホローヌ川の星月夜をいつか直接見たい。

…え、人生足りなくない?!

なんと、生きる理由がないどころか人生足りませんでした。大変です。

離したくなかった手

好きなもののことを考えていたのと並行して、NEWSのこともどうにか整理しようとしていました。落ち込む時はとことん落ち込むのが私のスタイルなので、好きなNEWSの歌を聴いて地の果てまで落ちるなどしてみました。そんな中ではっとしたのが、クローバーの加藤さんでした。

私が加藤さんをシゲぴと呼んでいるのはいつものことなのでスルーするとして。

 

先述したNEVERLAND広島の時、手越さんの前に手に触れた人がもう一人いました。その時の温かくて大きくて柔らかくて優しい手がずっと忘れられませんでした。それが小山さんでした。

加藤さんのクローバーを聴いて、絶対この手は握っていたい、NEWS3人からは離れたくないと思いました。

決められない担当

NEWS3人のことを好きでいようと決めて1か月以上、担当は決められませんでした。理由としては主に2つありました。

①手越さんが抜けて、その代わりに…なんて湿っぽい感情で決めたくなかった

②周りの3人のファンのお友達のことをずっと見ていて、彼女たちの愛の深さを知っていたので、担当なんて名乗るのがおこがましくて後ろめたかった

あとはちょっとだけ、誰かを好きになるのが怖かったのはあります。

 

いや、まあ今Twitter見返してたらずっと小山くんに狂ってたんですけど。

<参考>バラダンで小山くんが浴衣だった日の私

 

これはひどい。(自分)

 正直、手越さんがいた頃からこんなんだった感は否めないんですけども。(手越担だった私のひどさはお察しください)

でも先述したような理由で、誰の担当も名乗れないなあと思っていました。

名古屋港水族館の話

さて、イルカと泳ぎたい&ペンギンと遊びたい私ですが、こんなご時世なのでなかなか実現できません。なのでまずは地元の水族館に行くことにしました。それが名古屋港水族館です。

友人たち(NEWS担)と予定があったのが7月19日だったので、タイチサンの生放送の日でしたが、その日に行くことにしました。友人たちと「タイチサンのロケで名古屋港おいでよ~」とか話しながら、イルカとかペンギンを見ていました。

 

8月9日放送分の予告を見てびっくりしましたよね。

 

小山くん、名古屋港水族館来とるやん。

 

8月9日のタイチサンはリアタイしたのですが、私たちがいたときはずっと背中しか見せてくれなかったシャチのアース、小山くんの前ではめちゃくちゃ泳いでて笑いました。分かるよ。小山くんが来たら嬉しいよね。

タイチサンでは毎回視聴者プレゼントがあるのですが、この回は小山くんが選んだウミガメのぬいぐるみが含まれた名古屋港水族館レゴランドグッズの詰め合わせでした。

特に深く考えず、いつも通り番組への感謝の言葉とともに応募した私。

 

そしてかかってきたのが、冒頭の電話でした。

 

そもそもこういうの当選したことないから知らなかったんですけど、わざわざ電話してきてくださるんですね…丁寧…ありがとうございます…。

 

で、その結果がこれです。

同じ日に名古屋港水族館行ってただけでも面白かったのに、その日に小山くんが選んだウミガメのぬいぐるみが届いてしまう。彼氏か?

湿っぽい気持ちで誰かを好きになりたくなかったんですけど、このタイミングで、なんだか心の中のじめじめしたものが自分の中で全部無くなりました。くそちょろ女です。

分かってます。25人が当選するものだし、届いたものはスタッフさんたちの手を渡ってきているものであり、別に小山くんが選んで箱詰めしたものではないことくらい。でも、ディズニー生まれディズニー育ちのオタク、夢を見るのは得意なので。ミッキーはミッキーなんで。中の人とかいないんで。これは小山くんからのプレゼントなんで。

 

別にウミガメ当たったことだけが理由ではなく、挙げていったらちゃんと色々理由はあるのですが、

「ウミガメ出の小山担」ってワード、面白くない????

 

とりあえず周りの親しい小山担にこの旨を報告し、ついでにリア友にも報告し、「ウミガメwwwwwwwww」とめちゃくちゃ笑われて今日に至ります。みんな優しくてよかった。私の周りの人たちみんな幸せになってほしい。幸せになってくれ。

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8月15日、本日届きました。かわいい。

手越さんの代わりでも何でもなく、というか最初から3人のことを代わりだなんて思ってはいなかったんですけど、今はめちゃくちゃポジティブな感情で「小山くんが好き!!!!!!」って思っています。なんなら「好き」って思ってからちょっと恥ずかしくて顔が見れなくなってきました(?????????)

まあでもやっぱ周りの小山担の子たちの愛の深さは見てきているので、こじんまりと生きていきたいなと思っています…私のことは小山担ワールド(?)の片隅にちょこっと置いといていただければいいんで…最後列とか最後尾とか見切れとかでいいんで…。ぽっと出の女がまじサッセ…。

おわりに

最終的に手越さんとどうなったか(?)を書いていなかったので一応触れておくと、私の中でどうしても許せないことがあった*3のと、あとはきっと手越さんのこと追いかけたら、私の意志の弱さ故にまた自分の人生を見失ってしまいそうだから、いったん距離を置くことにしました。まさかあんなにずぶずぶに依存していた自分が、こんな選択をするなんて思っていませんでした。人生何が起こるか分からないですね。でもきっとずっと嫌いになれないし、敵か味方かと言われたら味方でいたいと思ってしまうし、NEWS・手越祐也のことは大好きです。ていうか、人を嫌いになったり、人にネガティブな感情を向けて言葉の刃物を投げつけるのが苦手なだけなんですけどね。

ここ3年くらいの私を思い返すと、自分の好きなこと、やりたいことが少し見えなくなっていたなぁと思います。やりたいことを考えてからというもの、本当に生きるのが楽しいんですよ。このご時世だからなかなか実行はできないし、なんなら水族館行った頃よりも厳しくなってきてしまってはいるんですけど、るんるんでペンギンの写真集見たり、日本のオススメ水族館を紹介しているYouTube動画見たりしています。楽しい。ちなみに私の推しペンギンはヒゲペンギン(チンストラップペンギン)です。

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私の推しペンギン

さて、ウミガメから1週間が経とうとしていますが、正直今とてもわくわくしています。人を好きになるって楽しいね。楽しい。

あとすっごくのびのびしているんです。なんだか分からない解放感があります。別にお願いされていたわけでもないんですが、今までの私は髪の毛をずっとロングにしていたし、服を選ぶ時は黒より白だったし、女の子らしいふんわりした格好を選ぶようにしていたし、スカートばかり身に着けていました。手越さんが好きだったから。そういった格好が嫌いだったわけではなく、むしろ好きだったんですけどね。でも今髪の毛をばっさり切って、黒やパンツスタイルを選ぶようになって、どこかで無理してたのかもなぁと思い始めています。勝手に自分で自分を縛り付ける私って本当におバカですね。

上手く言えませんが、もう今後は勝手に自分で縛られることなくNEWSや小山くんのこと好きでいられるんだろうなと思っています。私は自由だ~~~~!!!生きるの楽し~~~~~~!!!!!

 

 

 

最後に、小山くんの死ぬほどめちゃくちゃ好きなところ話してもいいですか?

 

耳から顎にかけてのシュッとしたフェイスラインです。

*1:「SPUR」2010年11月号、集英社

*2:『できることならスティードで』2020年3月、朝日新聞出版

*3:とはいえ、許せないのは私の問題なので手越さんにとやかく言う気はありません。